映画「かもめ食堂」とコピルアック・コーヒーの関係

2006年製作の映画で、観た方も多いと思いますが、実はこの映画、
コーヒーに携わる者にとっては、封切り当時から秘かなブームを呼び、
今でも、業界の者にとっては、観ておくべき映画の一本とも言われてい
ます。
フィンランド・ヘルシンキを舞台とした「かもめ食堂」に集まる人間達
の、ほのぼのとしたストーリーの映画で、面白く観る事が出来ましたが
それに加え、コーヒーを生業とする私にとっても、意味深いシーンがた
くさん出て来ます。
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中でも、映画の中のシーンで主人公のサチエさんが唱える「美味しいコ
ーヒーのいれ方は、『コピ・ルアック』」というおまじないを覚えてい
る方もいらっしゃることでしょう。
コピルアックとは、幻のコーヒーとまでいわれる、インドネシア産のマ
ニアックなコーヒーで、ヨーロッパでは、ひじょうに人気のある希少価
値の高いコーヒーです。

ジャコウ猫がコーヒーの実を餌として食べ、種子にあたるコーヒー豆(
パーチメントの状態)が消化されずに排せつされます。それを、現地の
農民がその排せつ物からコーヒー(パーチメント)を取り出し、きれいに
洗浄したものが「コピルアック」なのです。

少量しかとれないので、価格も、もちろんとても高価です。私はとても手
が出せませんし、同業者が競って買ってしまうので、一般的な市場には、
なかなか流通しない豆です。
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当店の取引商社でも、この間、1キロの袋に入ったコピルアックが25袋
入荷したらしですが、すぐにマニアの手に渡ってしまうでしょう・・・

それと共に、私が興味深く観たのは、この映画で使われていた、コーヒー
をいれる器具やカップ、メニューに使用されていた食器、調理などに使わ
れていた道具類もいかにも北欧、フィンランド・デザインらしさが伝わっ
てきて欲しい物がたくさんありました。
何でも、この映画には「イッタラ」、「マリメッコ」などのフィンランド
の有名ブランドが、プロダクト・プレイスメントとして映画に一役かって
いるらしいですね。
食器や道具類も「かもめ食堂」で使われていたものは魅力があります。




by sarasa-kan | 2012-10-22 05:00 | コーヒー・紅茶道具